甲状腺について｜医療法人　杉本クリニック（内科・小児科・皮膚科）

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甲状腺の病気

甲状腺の働きについて: 甲状腺は、蝶が羽を広げたような形で気管についています。血液から取り込んだヨードを主原料として、甲状腺ホルモンを合成し分泌します。
甲状腺ホルモンは、身体の新陳代謝を促す働きをします。従って全身の細胞の新陳代謝や身体の成長、骨格の発達と関係のあるホルモンです。

甲状腺腫について: 甲状腺に異常がおこると、大抵の場合は甲状腺がはれます。このはれを甲状腺腫といい、次の2種類があります。
【びまん性甲状腺腫】甲状腺が全体に大きくなったもの
【結節性甲状腺腫】甲状腺の一部にしこりができるもの

ホルモンの合成にの異常について: ① 甲状腺ホルモンの合成が多すぎると全身の代謝が過度に高まります。
② 甲状腺ホルモンを作る働きが悪くなると、全身の代謝が低下します。

甲状腺の病気の種類

① 単純性びまん性甲状腺腫・・・

びまん性甲状腺腫があるほかは、異常のないもの

② バセドウ病・・・

甲状腺を刺激する物質があるためにホルモンの合成が増えすぎるもの。まぶたがはれたり、目が出たりすることもある。

③ 橋本病・・・

甲状腺に慢性の炎症がおこったもので、慢性甲状腺炎ともいう。ホルモンの合成に異常がないことも多いが合成が低下することがある。またホルモンが一時的に甲状腺からもれ出ることがある(無痛性甲状腺炎)。

④ 亜急性甲状腺炎・・・

甲状腺がはれて痛みがある。しばしば発熱もある。ホルモンが一時甲状腺からもれ出るために、バセドウ病のような全身症状をだすが次第に正常になり、再発はまれ。

⑤ 腫瘍性疾患・・・

甲状腺にしこりができる。大部分のものはホルモンの合成には異常がない。ふくろ状になったなかに液のたまるものもある。